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【釜山弾丸ツアー1】テナムポチャでタコを喰らう

 今回の釜山旅行の1軒目は、南川駅近くにある飲み屋さん「テナムポチャ」。ゆでダコが名物の、地元民に人気のお店だ。

 空港で声をかけてきた白タクのおっちゃんと交渉して、いったん西面にあるホテルに寄ってチェックインした後、30分ほど移動して到着。7人乗れるワゴンタクシーで、トータル1時間ほど乗車してお値段4万ウォン(約4千円)。

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 電話番号をタクシーのナビに入力して6時頃に現地到着したが、それらしきお店はまったく見当たらず。10分ほどタクの運ちゃんと周囲を探して発見した。

 お店は、いわゆるコンテナハウスで、知らなければ絶対にお店だとはわからないつくり。向かいに新店もあるが、せっかくなので旧店へ。事前情報では、5時20分の開店と同時に行列ができるほどとのことだったが、冬の平日ということもあってか、7人組にもかかわらずすんなり入店できた。

 当初は2つのテーブルに別れて適当に席についたものの、店のアジュンマ(おばちゃん)が他のお客さんを移動させてくれて、一緒のテーブルに付くことができた。移動させられた20代ぐらいかと思われる2人連れの女性客は、かなりキレてずっとこっちを睨んでいたが。こちらからお願いしたわけでもないので、別にバラバラのテーブルでも良かったのだけれど、まだ飲み物も食べ物も出ていない段階だったのだったのだから、隣のテーブルに移るぐらい、気安くやってくれてもいいのに。この辺りは、日本人のメンタリティとは違うような気がする。

 とりあえず席について、まずはメッチュ(ビール)を注文。何も言わずとも、パンチャン(突き出し)が出てくるのが、韓国スタイル。

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 まずは、ニラとアオサノリのスープ。

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 はっきり辛いという感じではないが、唐辛子の風味もして、冷えた体があたたまる。

 底の方には小さな巻き貝の身もたくさん入っている。大きさで言うと、タニシのようなサイズなのだけれど、なんだろう。少しジャリを噛んではいるものの、味は悪くない。

 そうこうしている間に、小皿が次々と並べられる。

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 やはり一番に目につくのは、生レバーと生センマイの盛り合わせ。

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 レバーもなかなかの旨さだったが、個人的にヒットしたのは生センマイ。刻みニンニクとごま油を混ぜたタレでいただくのだが、臭みもなく、味もしっかりしており、個人的には今まで食べたセンマイで一番旨かった。

 あさりを甘辛く煮たものや、白身の魚を細く切りコチュジャンや野菜などと和えた、韓国風カルパッチョとでも言うべき一品も良い。この三品が盛られたお皿はかなりのレベル。

 身欠きニシンのようなものや、キュウリやワカメが載った皿は、味噌ダレをつけて食べた。

 セリが盛られた皿は、甘いポン酢のようなタレがかかっており、冷やし中華の風味。

 もう一皿は、サツマイモか何かと魚を、甘辛く炊いたもの。日本語の甘辛いだと、「辛い」は醤油味の意味だけど、この場合は唐辛子の「辛い」。

 どの料理もそれぞれの風味で美味しい。

 メッチュを飲みながらこうしたつまみを楽しんでいると、店内はすぐに満席になり、外では行列のでき始めている気配。

 そうこうしている間に、お待ちかねのサルムンムノ(茹でダコ)登場。

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 テーブルに鎮座したタコは、アジュンマの手でザクザクと解体され、頭だけはもう一茹でするためにキッチンに戻される。

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 バラされたタコを、さらに一口サイズにカットする。キッチンバサミが大活躍するのは、韓国料理の特徴だ。

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 タコにつけるタレは、胡麻油に塩を入れ、さらに青唐辛子を刻んだものを大量に投入したもの。青唐辛子は避けて、油だけを付けて口に放り込むと、なんとも言えない旨さ。

 タコが良いのか、茹で方が良いのか、硬すぎず柔らかすぎず、プリプリ、クニュクニュとしたタコの食感がたまらない。

 日本で食べる刺し身も良いけれど、タコの新たな魅力を発見させられた。これはまた自分でもやってみよう。辛いのが苦手ならば、ネギごま油でも十分いけると思う。

 さらにもう一茹でされたタコの頭が再登場。

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 はさみで二つに割ると、ぎっしりと詰まった味噌が見える。

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 何も付けずにいただくと、舌触りはゆで卵の黄身の部分のようで、味は海老味噌のような濃厚さ。珍味であり美味。

 このあたりで焼酎に切り替えており、それはそれで美味いのだが、この味噌を味わうとやはり日本酒が欲しくなる。今回は預け入れ荷物無しで行ったので液体が持ち込めなかったが、なんなら日本で税関通ってからの免税店ででも買っていけばよかった。

 他に頼んだのは、カオリチム(蒸しエイ)。

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 以前ソウルで食べたホンオフェ(エイの発酵刺し身)は、なかなかのアンモニア臭だったが、これはそれほど感じず。ハッカクなどのスパイスが効いており、変わった風味ではあるけれども、嫌いではない。ただ、大量に薬味が乗っているのと、エイの骨格自体がわかりにくいので、食べにくい料理ではあった。

 「マシッソヨー!(おいしい)」と言いながらあれもこれもと食べていると、アジュンマがサービスで、小ぶりのゆでダコなどを次々と持ってきてくれる。

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 生の白菜でタコとニンニク、セリ、ワカメ、コチュジャンなどを包んでパンパンになったものを、口に押し込んでくるというサービス(?)もあり、2軒目以後のことを考えて抑え目にしておくつもりが、ついついお腹いっぱいに。コチュジャンがこれまたけっこう辛く、若干涙目になってしまう。

 最後に冷たい素麺のような麺が出てきて、先ほど冷やし中華風味と書いたパンチャンのセリのお皿に投入。

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 これでまさに冷やし中華になったわけだけれど、ここまででなかなかに辛くなったお口に、この冷たさと甘酸っぱさが心地よい。

 1時間半ほどさんざん飲み食いして、7人で12万ウォン(約1万2千円)。非常に満足度の高いお店だった。ぜひまた行きたい。

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